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もしもガンという診断を受けたら

もしもガンという診断を受けたら

【国立がん研究センター がん情報サービス】 まずはこういった、信頼性の高い公的機関から発信されている情報を集めてみましょう。ネットで何でも検索できる時代ですが、かといってろくでもない情報も多数世の中にはあります。

私自身は、がんを専門として働いてきたわけではありませんが、それでも多数の方の診断、告知など、病院に勤務する人間として日常的に携わってまいりました。

そしてそこで経験したこととして記憶に残っていることは、ろくでもない医学情報の多さと、それを信じてしまう人の多さです。それについてはやはり今も問題意識を持っており、もちろん個人が特定されないような形に改変した形ではありますが、私の経験を多少なりと共有させていただいたほうがよいのではないかと思います。

というのは…やはり、医学がきちんと治せる病気なんてごくわずかという背景はあるのですが、かといって実情が正しく伝わっていなさすぎるのでは、ということです。

衝撃を受けた経験としては

  • 「ガン」と診断されているのに「老人のガンは進むのが遅い」ということにして放置していた人
  • 「免疫力があがる水を作る装置」なるガラクタを100万円弱で買ったという人
  • 「私も医学には詳しいです、聖なる水があるので」と言う人

といったあたりでしょうか。

「ガン」と診断されているのに「老人のガンは進むのが遅い」ということにして放置していた人…

確かに、世の中には「若い人のガンは早く進む」というような考え方があります。でも、ガンの性質は①周りをつぶす②他の臓器へ飛ぶ③飛んだ先で周囲を破壊していく、ので、大体のガンは基本的にはしっかりした治療、つまり手術、化学療法、放射線治療を基本とした治療を必要とします。

また、長生きしてから発病するガンと、若いうちから発病するガンと比較すれば、確かに若いうちに発病するほうが悪性度は概して高いと思われます。細胞分裂を繰り返し行っていて、その分裂の仕方を間違えるのがガンという病気のスタートです。そしてその年令が若い時に間違いが起きるということは、やはり病気としての勢いが強いということにつながると思います。

ただ、そもそも、ガンでなくとも、老人であっても若い人であっても、ある程度早く進行する病気にはしっかりした治療が必要だ、そしてその早く進行する病気のひとつにガンがある、という言い方もできると思います。

例えば、まわりを潰していくような性質を持たない良性腫瘍でも、大きく目立ってくるとまわりの組織の働きを邪魔するため、治療が必要となってきます。

また、さらに突き詰めて言うと、ガンはガンでも、できる場所、組織によって性質が全然違うということがあります。

例えば、「甲状腺乳頭癌」というタイプのガンは、非常におとなしいとされています。普通、ガンであればステージは0からⅣまで5段階に分類されていることがおおいのですが、55歳以下でステージはⅠとIIだけしかありません。つまりそれだけ予後や治療成績のよいガンです。特に最近では、腫瘍の大きさが1cm未満であれば、手術も行わず定期的な経過観察としている施設も多い模様です。さらに死んだ人を解剖して調査した場合、報告にもよりますがおよそ1〜3割の方にこの病気が偶然みつかる場合もあり、つまり、細胞レベルでは確実にガンとしての特徴があるのに、死因に影響していません。言い換えれば、放置したとて直接の寿命を縮める原因にはならないことも多く、いわゆる「おとなしいガン」と言ってよいと思います。

一方、同じ甲状腺にできるガンの中で、「甲状腺未分化癌」というタイプは体の中にできるガンの中で悪性度も最悪レベルであり、週単位でどんどん進行するような恐ろしい病気です。ガン細胞いえども、もともと由来する組織や細胞の特徴を持っているものですが、「未分化」というように、もともとの細胞の特徴がわからないくらいに崩れてしまいます。首が大きく腫れ、のど自体が閉塞することもあります。転移巣がみるみるうちに増大し、肺に転移した腫瘍が気管を圧迫し…と、発見からわずか数ヶ月も経過しないまま命を落とすこともあります。このように、例としてはいささか極端ではありますが、同じ臓器でも、タイプによって性質が全然違うということがあります。

つまり、がんという病気は、できる場所、細胞の性質・タイプ、大きさ、リンパ節転移、遠隔転移の有無によってその特徴が全然違うため、それぞれ治療法は違うということになり、一概に年齢だけで治療の対象とする/しないについて割り切れるものではありません。

 

また、現代の医療は、「標準化」ということが進んでいます。

つまり、ある病気で、同じような状態の患者さんがいたなら、国内のある程度の規模の病院であれば、ほぼ同じ内容の標準的な治療法が選ばれているということで、患者さんの背景によって細かい差はあれ、大きく治療法が変化するわけではないということです。人口の少ない◯◯県では、△△県と同様の医療を受けることができない、といったことはありません。

過去の研究結果や臨床経験に基づいて、成績のよりよい治療法が選択され、その結果、その成績のよい治療法が標準の治療法であるとして採用され、ガイドラインに統一されてきたからで、これらは『標準治療』という呼び方がされています。まさにそれが一番よい治療法だからこそ残ったというような背景があります。

そのため、特定の病院だけが特別の治療を行い、高い治療成績を上げているということはまずありません。

ただ、やはり、ステージが進まない、つまり原発巣が小さいうちに治療を行うほうが当然治療成績はよいので、そういった間違った思い込みで治療の適切な時期を逃さないようにしてほしかった…という気持ちが今も残ります。おそらく、ただ単に思い込みだけではなく、そうでもしないと怖かったといったようなお気持ちもあったのかもしれません。

いずれにしても、もし本当に治療の成績が悪くてたくさんの人がうまくいっていなければ、実際、病院の外来は暇でしかたないでしょうし、駐車場もガラガラのはずですが、今の大きな病院にそんなことはおきていません。実は、普通の人は、普通にガンにかかり、普通に入院して手術をうけ、普通に退院していっているのです。そして、日常茶飯事でないからこそ、医療事故のニュースは大々的にとりあげられてしまうということがあります。日常業務として、入院した患者さんは手術をうけて退院していっているので、そんなに恐ろしいことがしょっちゅう起きているわけではありません。

「免疫力があがる水を作る装置」なるガラクタを100万円弱で買ったという人

結論としては「そんなもんで病気が治るなら病院いらんやんけ」という一言なのですが…やはりここにはある程度考えなければならない課題が沢山隠れているように思われます。

世の中にはそうしてたくさん、病気に対しての迷信がたくさん存在します。

まず、「免疫力」という言葉自体がかなり「ええ加減」かつ雑であやふやです。正直な所、私は自分の「免疫力」が果たしていくらくらいなのかを知りません。皆様もそうだと思います。どこへ行けばその「免疫力」を測ってくれるのでしょうか。いくらからがよくて、いくらからが低いのでしょうか。単位はあるのでしょうか。「いま私はガンではあるが風邪はひいていない」というAさんと、「今ガンではないが風邪を引いている」Bさんの、その免疫力はどちらがどれくらい高いのでしょうか。そういったことに関して頑張って調べたところで何ら答えはでてきません。ググっても出てくるのは「◯◯を食べれば免疫力が上がる」的な与太話だけです。特に単位がないということは、基準となるものさしがないということです。比較ができないような概念をわざわざありがたがり、薬や食べ物の効果として普通に通常のこととして用いることは、すごく危険ではないかと私は思います。特に病気がなく健康な状態であれば免疫力が高い状態であり、また何か病気にかかったら免疫力がさがった状態、くらいに考える程度の、さして重要なものとして考えるような必要がない言葉と思っています。というのは、特に、そういった怪しい健康食品に限ってやたら免疫力といった言葉を使い、まるで普通であるかのように全面に押し出してくるからです。

 

また、「溺れるものは藁をもつかむ」という言葉がありますが、その「藁」を、病気にかかって溺れそうな人間、溺れつつある人間をわざわざ選んで高額で売る人間が確実に存在しているという、とても残念な事実が現実に存在します。確かに、「藁」自体を売ることは、買う人がいればすなわち違法ではないとしても、売り方そのものにも問題があると思います。さすがにメリケン粉を「何でも治る魔法の薬」と偽って売ったりしたらきちんとした詐欺罪や薬事法違反という犯罪になりますが、一応こういった業者は何らかの効能がちょっとくらいはあるようなものを売りつけてくるのが常です。またそういった謎の機械の他にも、ビタミン剤やサプリメントなどのパターンも多数耳にしております。そして、そういった人間がしょっちゅう使う言葉の代表が「免疫力」です。

おそらく、決して理論上は完全に間違いきっていることでもないことを謳い文句に使用しているようで、だからこそ犯罪のような形で法的にはきっちりと取り締まれないのではないかと推測いたします。またその話を持ってきた人間が友人の友人、親戚の友人などであれば、またさらにいかにも親切で持ってきたのよ、あなたのためを思ってお勧めしているんですよ、という感じで接されると断れないといった感覚も強いかと思いますが、この場合、きっぱり毅然とした態度で断りましょう。それは藁に手を出すことであり、また、藁を高額で売る人間をのさばらせることにつながります。特に、また他の被害者が増えることに手を貸すことになります。気まずいから、その人の顔を立てないといけないからといった理由でそういう詐欺師まがいの片棒を担ぐようなことをしないようにしましょう。

「そちらさんが病気になったら、自分で使ってみはったらええんちゃうの?」くらいのことは言ってもよいと思います。だいたいそういった人間は、病気の人間を見つけて心配などしていません。金儲けのチャンスくらいにしか捉えていない可能性が高いと思います。

とりあえず、そういったよくわからない怪しい高額の機械やサプリを買うだけの大金があるのならば、まずはそのお金を「退院した時にやりたいこと」のために残しておくべきです。退院して友人とレストランへ行く、家族と旅行へ行く、そういった病気をねじ伏せた「その先」を目標として持つことができる人こそやはり打たれ強く生き残っていくという印象があります。ぜひ、病気になった時は、その先になおって元気になったら自分は何がしたいのか、ということに気持ちを集中すべきと思います。

「私も医学には詳しいです、聖なる水があるので」と言う人

やはり人間、ガンと診断されて普通、普段通りに振る舞い続けられるような胆の据わった人ばかりではありません。特に手術でいろいろな機能を失う、また手術だけではなくて治療も結構続く、となると仕事をどうしよう、自分の生活、家族をどうしようという不安がどんどん大きくなってくるのが普通です。

先ほど挙げましたいわゆる「標準治療」ですが、そうして確かに確実性の高い、まず普通ならこういった治療法を選ぶのが適切ですよ、というような治療法をご提案しても、ガンであればやはり文字とおりの闘病生活となり、身体にかかる負担もそれなりのものがあります。治療をうけるご本人はやはり不安になるのも無理はありません。

そこに、「聖なる水」でも何でもよいのですが、おまじない系やお守り系の道具、はては、そういった標準治療を否定するような説明もセットで、それこそ不安につけこんで高額商品を売りつける詐欺師が確実に存在しています。そういった、騙されたであろう方の話をお伺いすることは大変つらいものがありました。何を言っても聞く耳をもって頂けないという、そんな思い出があります。また、そんな記憶を呼び覚ますような「ウィンメディックス事件」というようなことがありました(ぜひ、検索してみてください。最悪です。)

 

そしてまた輪をかけて恐ろしいのが、「体のどんなガンにも効く」といったような謳い文句の保険が効かない自由診療、つまり高額で言い値の根拠の怪しい治療法を売り込んでくる医者もまた存在するという事実です(私が不勉強なだけで本当は効くのかもしれませんよ)。つまり、そういった効果が乏しいのか、あるかどうかわからないような不確かな治療だとしても、保険の効かない治療を押し付けてくる人間が医者であっても存在しているという恐ろしい事実です。

ビタミンC大量療法や、血液から白血球だけを抜き出し、培養液で増やしてまた体に戻す「免疫療法」といったものがそこそこ有名で、実際ググると出てくると思いますが、ただ、私個人では、これで元通りの体を痛みや苦痛なく取り戻すといったことはまず不可能ではないかと思っています。少なくとも勤務医をしていた10年以上の間にそういう治療法で助かった人にはお会いできませんでした(私の経験不足なだけかもしれませんが…)。また、同様に、他の文献的なものでもそういった治療で、高いエビデンスを持つ治療はありませんでした。

まず、「どんなガンにも効果があるビタミンC大量点滴療法」という治療が存在するらしいのです…ヒトはビタミンCを体内で作れないため、成人では1日の推奨量が100mg(2020年版食事摂取基準)と設定されています。また、1000mg(=1g)以上となるとヒトは吸収できず、体で分解できない分はそのまま尿中に排泄されるという性質があります。そして通常の食事による過剰摂取の報告はないため、耐容上限量は定められていません。

さて、それらの知識を踏まえて、とあるクリニックのホームページによると、ビタミンC大量点滴療法というのはビタミンCを10〜100g点滴で投与すると記載されています。

つまり、1g以上投与するとおしっこになってトイレへ流れていくことがわかっている物質をわざわざ1g以上、一回3万円前後を支払ってありがたがって点滴するというようです。抗酸化作用によるガン細胞へのダメージが期待されており、実際研究はされている・効果もあるという話だそうですが、わたしにはまるで大切なお金をそのまま便所へ流しているような治療法だなと感じます(※個人の感想です)。色々と解説しているクリニックのホームページをいくつか見て回りましたが、ツッコミ所が満載で、すごく辛かったです。同じ医者の肩書でも裁量が大きいからと、こんな効果が怪しいものであっても、余裕で他人に普通に投与できるものかと悲しくなります(※個人の感想です)。オロナミンCでも飲んでおいた方がよほどいいような気がします(※くどいようですが個人の感想です)。

特に、投与後に腫瘍が小さくなりました、腫瘍マーカーがさがりました、というような記載があって、いや、腫瘍が小さくなっても、腫瘍マーカーがさがっても、結局のところ生存する期間が延びることに繋がらないのならなんの意味もないやんけと思いました(※個人の感想です)。腫瘍マーカーはじめ、ガンが簡単に採血からだけでは見つからないということはもう少し世の中に知識として広まってもよいのではないかと思います。

腫瘍マーカーが減った。腫瘍が縮んだ。でも、寿命が延びなかった。これの何が嬉しいのか。それでいいわけがありませんよね。

また、血液を抜いて、その中の白血球を増やして、またもとの血中へ戻し、「免疫力を活性化させる」とやら言う治療法も、先程の理屈で、ガン細胞に対して直接の効力のあるのかないのかという白血球が増えたところで喜んでも、何ら寿命に関係がないのであれば、さして効果はないと思います(※個人の感想です)。白血球が増えた、これは免疫力が高まった証拠である、と言われても、結局寿命が延びなければ何一つ患者さんにとってはいいことが起きていないということと思います。

ただ実際、こういったクリニックでは、効果が薄く、状態が悪化してきたような方には大変不親切であるという噂を聞いています(※あくまでも噂です)。例えば、「効果がなかったではないか」というような形で抗議をしようものなら、「ウチの治療法で効果がなかったという証拠があるのか、あるなら証拠をだしてみろ、だせないのならウチは関係ないやないか、イチャモンつけてくんなや」というようなことを言われるらしいです(らしいです)。

また、玄米を食べろ、私の言うことを聞かないから炎症の数字があがるんだ!と行くたびに医者が怒るという自費診療ガン治療クリニックの話は、実際に受け持った患者さんからお伺いしたことがあります。その方は残念ながら治療がうまく奏功せず、腫瘍が残存したままの状態でした。そこで何か少しでもよい治療があればと、自費診療のガン治療クリニックを見つけ、ご自身の意思で通い始められました。しかし、ガンの病巣が体内に残っていれば、採血で炎症の項目の数字があがるのは普通です。そんな普通のことなのに、それを根拠にしてそんなにキレてもよいのか、患者さんに説教し倒してよいものなのか、そしてそういう、決して今腫瘍が消えていない患者さんに対して、まさか患者さん自信にまるで非があるかのようにプレッシャーと苦痛を与えて、それで治療をしているフリをしてよいものかと衝撃でした。あまりにもひどいし、それ以前にそんな仕事して何で恥ずかしくないのかと思いました。人道的に問題があると思います(※個人の感想です)。ちなみに、この医者は某旧帝国大学の医学部名誉教授の肩書のある人間でした。こういった明らかにおかしい、正しくない、異常な治療でも、おそらく医者の自己裁量として、治療の一環であれば、全然罪に問われるようなことはないそうです…。個人的には、医師免許を剥奪のうえ、市中引き回しして火炙りが妥当と思っています。

 

…とりあえず、そんなにも最先端でそんなにも効果があるのなら、なぜ保険適応外なのか、保険適応になるように論文でも書いて学会にはたらきかけて、きちんと世に評価を問えばいいのに、そういったことはしない。いわゆる、エセ医療サイドの医者はまずそんなことはしません。提唱する治療法が広まって沢山の人が助かるよりも、効果が怪しくとも、(怪しいからこそ)藁を売り続けることを優先しないといけないからだと思われます。わざわざ自分から藁の値段がさがるような不合理なことはしないはずで、あえて高額なのも、「高額だからこそ効く」といった幻想を余計に強化する効果があるのではと思います。

 

とにかく、ガンと診断された人は、落ち着いてまずは標準治療の治療法を眼の前の主治医の先生とよくお話されたほうがよいと思います。よく新聞雑誌では、「セカンドオピニオンが大事!」とよく喧伝されていますが、残念ながら新聞・雑誌でまともな医学記事が記載されていることは正直多くはありません。現実に、先程の玄米を食わないとキレる医者もきちんとしたビジネス雑誌で特集を組まれていました。また、いわゆる大新聞のおかげで、パピローマワクチン接種事業が滞ったせいで、今後、4000人近い若い女性が子宮頚部がんでなくなると予想されています。この数は大災害と変わりません。ここで私は強調したいのですが、セカンドオピニオンとやらで他の先生にお話を聞きに行くこと以上に、まずは「ファーストオピニオン」とでも言うべき、最初からご担当の主治医の先生とまずは納得が行くまでじっくり相談頂くべきであると考えています。

そして保険適応ではない、根拠もあやふやで保険が効かない高額の治療に最初から手を出さないようにということを強くお願いしたいと思います。特に病気になってから慌てて玄米を食べる、野菜を増やすといったことをしたところで病気は治りませんので…特に、そういった、いわゆる自費診療で大金を注ぎ込んでうまくいかなかった時の精神的なダメージは計り知れないと思います。

 

ガンという病気は、ある程度自分の人生をどうしていくかを考える時間の余裕はあります。診断されると確かに精神的なダメージはもちろんありますが、大半の人間がガンで人生をしめくくる現代です。いつかは向き合わないといけない「寿命」という言葉について考える、自分の人生をどう生きていくかということについてしっかりと考える時間を持つことができるため、そういう意味では前向きに人生に対して向き合える、肚をくくれるきっかけとなる病気ではないでしょうか。確かに私個人がガンにかかったわけではないし、今までにガンを克服してきたわけではありません。

ただ、誰でも、もしガンが見つかった場合は、今のステージでガンが見つかってよかった、と捉えて、その都度で最良の選択をしていくしかありません。逆に、「イキイキぽっくり」の病気ではそうはいきません。

ご病気になった方におかれましては、闘病ということにおいて、ご自身やご家族ときちんと病気を理解し病気と向き合い、前向きに、そしてプライドのある自主的な選択ができたと、その後に胸を張って言えるような治療であることを願っております。

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