鼻うがいについて
鼻うがいをお勧めしています!
鼻うがいは副鼻腔炎(ちくのう)、アレルギー性鼻炎:花粉症に効果が期待できると考えられています。定期的な鼻の洗浄で、鼻の環境が改善し、鼻炎の症状が改善する、鼻炎にかかりにくくなるという報告があります。
副鼻腔炎の場合は、細菌の量や炎症性化学物質を減らす、アレルギー性鼻炎ではアレルギー反応を呼び起こす原因物質や花粉を洗い流し、症状の改善が期待できます。
特にドロドロっとした強く粘り気のある、うみが混ざったような鼻水が大量に出てくるような副鼻腔炎の場合では、その粘り気のため、かなりがんばって鼻をかんでも鼻水自体がでてきてくれません。こうなると鼻を頑張ってかんでも、鼻の入り口が赤くこすれて痛いだけで全くすっきりしないので、結局は物理的に洗い流すしかないということになります。
また、鼻の手術のあと、鼻の粘膜が落ち着くまでには数ヶ月程度必要となります。その間、不要なかさぶたを洗い流すためには鼻うがいが効果的です。
鼻洗浄器
鼻の洗浄を行う鼻洗浄器には色々と種類があり、各社から販売されています。
おそらくいちばん有名なのは、小林製薬「ハナノア」で、テレビでのCMもたくさん流れていたりしましたが、それ以外でも各通販サイトでご自身にあった種類、価格帯を探すのがよいと思います。
圧力がしっかりかかるタイプ、握る力が弱い方用や、携帯用、使用する洗浄液の温度計付きのタイプや、頻回に行う方向けの大きめのタイプと、かなり多種多様に取り揃えてありますので、色々とご検討ください。
※「鼻うがい」「スッキリヘゴタロー」「サイナスリンス」「ハナクリーンS」「東京鼻科学研究所」などの語句で、一度検索してみてください
洗浄液
洗浄液は各社から色々とすっきりする成分が入ったものや、水に溶かす粉タイプが販売されていますが、必ずしもそれをつかわないといけないわけではありません。
第一に「生理食塩水」をおすすめします。近隣のドラッグストアでも購入いただけますし、ご自身で作られるのもよいと思います。
生理食塩水の濃度は0.9%ですので、例えば、4.5gの塩を空きペットボトルなどにいれ、トータルで500mlになるようにぬるま湯を入れてもらうと、生理食塩水に準じた濃度に調整できます。
水道水を温度が冷たいままで使うのは鼻の粘膜への刺激が強く、頭痛を引き起こします。このため、湯冷ましや、電子レンジなどでぬるま湯にしてから使用して頂く必要があると思います。
鼻の中は無菌状態の場所ではないので、特に煮沸(沸騰させる)消毒は必要ありません。