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難聴

難聴の解説

耳の構造を詳しく知ろう…聞こえの仕組みは、大きく分けて中耳までの聞こえと、中耳から奥の聞こえの二種類があります!
聴力には純音聴力と語音聴力というものがあります。そして、耳が聞こえないということを難聴と表現しますが、詳しくみると二つの種類があります。伝音難聴と感音難聴というものです。

耳は、外耳、中耳、内耳といったように三つのエリアへ分類されます。
おおよそ、「外耳」は鼓膜よりも手前のエリア、「中耳」は鼓膜よりも奥の空間、「内耳」は脳みそに近いエリアで、聞こえとともに傾き・バランスの感覚をつかさどる…といった感覚で捉えていただければよいと思います。

この先はすごくざっくりとした説明となりますが、まず普段「聞こえ」と表現していることは正式には「純音聴力」と呼ばれます。これには二種類あり①音を拾う能力(気道聴力)と②拾った音を脳へ伝える能力(骨導聴力)、の二種類に分けられます。

①音を拾う能力(気道聴力)

① はまず、中耳までの聞こえです。鼓膜とその周辺の耳小骨という構造が、音を拾ってくれる能力で、気導聴力といいます。いわゆる、テレビに例えると受信用のアンテナ的な役割に例えられます。鼓膜に穴が空いたり、鼓膜表面に耳あかがへばりついたりすると、これらの働きがじゃまされ、「伝音難聴」と呼ばれるタイプの難聴を引き起こします。もちろん疾患の状態や性質にもよりますが、これら伝音難聴と呼ばれるタイプであれば、手術や処置で改善させられる可能性があります。鼓膜の穴を閉じたり、鼓膜の後ろの骨が固まっていれば取り替えたりと、言わば「アンテナの修理」に近い手術を行うことで症状の回復が期待できます。

②拾った音を脳へ伝える能力(骨導聴力)

② そして、内耳から奥の働きによる、拾った音を脳へ伝える能力があります。聞こえの神経によって担われ、骨導聴力と呼ばれます。こちらは、アンテナとテレビの途中につながれたコードのようなイメージを持って頂くとわかりやすいかもしれません。この部分の障害は例えば「突発性難聴」や「メニエール病」に伴って起きる難聴で、「感音難聴」と呼ばれる病態となります。感音難聴の場合は、神経そのものの病気となるため手術や処置ではなかなか改善が困難なことが多く、特に突発性難聴などを含む急性感音難聴と呼ばれるタイプの疾患の場合、早期の投薬以外では大半の場合改善を期待することが困難です。非常に高度な一部の難聴は(これは手術なのですが)人工内耳の埋め込みが必要となる場合があります。

そして音の聞こえである純音聴力に対して、骨導聴力というものがあります。これは言葉を意味のある言葉として聞き取る能力のことを呼びます。純音聴力は加齢によって段々と低下していくものですが、それに伴って今度はこの聞き取りの能力であるところの語音聴力も比例してさがっていき、そういった方はよく「音は聞こえるけど言葉として聞き取りができない」といったように表現されます。例えば、「洗濯機」が「ケンタッキー」であったり、「岸田」という苗字が「石田」「七田」「菱田」「西田」「菓子屋」などに聞こえてしまうなどの不具合が生じてしまいます。これらに悩まされるようであれば、補聴器を考えてみてはどうでしょうか。

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